【講師インタビュー】稼げるトレーナーと稼げないトレーナーの「差」は?成功しているトレーナーに共通しているのは〇〇だった
船木先生インタビュー第二部!
前回の記事では、パーソナルトレーナーとして業界トップで活躍する船木永登先生のキャリアや考え方についてインタビューしました。
船木先生のように多くのクライアントから指名され続け、業界トップクラスの成功しているトレーナーがいる傍ら、稼げないトレーナーがいることも事実です。
では、「稼げるトレーナー」と「稼げないトレーナー」ではどのような違いがあるのでしょうか?
第二部では、成功しているトップトレーナーに共通していることについて聞いてみました!
第一部はこちらから読めます!
Contents
稼げるトレーナーと稼げないトレーナーの違いとは?
パーソナルトレーナーのなかには、「稼げるトレーナー」と「稼げないトレーナー」がいると思います。
それぞれの違いは何だと思いますか?
そうですね。
たとえば糖質制限など、広く浸透した知識に固執しどのお客様にも同じようなセッションを提供しているトレーナーは稼げていない印象です。
それに対して知識の引き出しが多く、お客様ひとりひとりに対して違うアプローチトレーナーは稼げていると思います。
なるほど、「知識の引き出しが多いか」が鍵となるのですね。
その知識の引き出しはどのように増やしていけばよいでしょうか?
前項の専門学校時代の話と繋がるのですが、やはりとにかくセッション数や実践経験を増やすことが大事です。
インプットした知識を実践することで、お客様の多種多様な目的に対するアプローチの仕方を増やし、またインプットする。
そういった実践経験を繰り返すことで、引き出しを増やすことができますよ。
なるほど。そもそもパーソナルトレーナーなりたての方で、なかなかセッションを持てないという場合はどうしたらよいでしょうか?
無料でも低価格でもいいのでお客様を集めて、セッションの回数を増やしてみたらいいのではないでしょうか。
あとは、私は最初自分の身体をクライアントとして改善し、次に家族や友人をクライアントにして練習していたりもしましたよ。
最初から収益を目標にするのではなく、まずはとにかくインプットと実践の繰り返しを多くすることがスキルアップの近道なのですね。
科学的根拠に基づいた指導ができるトレーナーは稼げる
稼げるトレーナーと稼げないトレーナーの差について、知識面での違いはありますか?
もちろんあります。
お客様が着いてこないトレーナーは、「なんとなく」「感覚的」に指導している印象があります。
知識において、稼げるトレーナーに共通していることはありますか?
解剖学の知識に基づきお客様の筋走行や機能を見て目的に合わせたアプローチ方法を変えられるということは、成功しているトップトレーナーに共通していると思います。
たとえば背中の筋肉を鍛える際、背中が丸まっていたら鍛えられませんがそれがなぜかを理解することが重要です。
そういった科学的根拠に基づいた適切な1レップを積み重ねることで、お客様の身体に成果として表れそれが結果的に売上・収益に繋がっているのだと思います。
ただの「トレーニー」としての知識だけでは稼ぐことがはできず、身体機能などの解剖学を理解していることが稼いでいる人の特徴なのですね。
いつでもお客様ファーストの考え方を持っているトレーナーは稼げる
「稼げるトレーナー」と「稼げないトレーナー」では、マインド面ではどのような違いがあるとお考えでしょうか。
自分がダイエット成功者なだけであったり、コンテスト経験者であることから「自分は偉い」と勘違いして、自己主張が強くなっているトレーナーにはお客様が付いてこず、稼げていない印象があります。
自分のことは置いておいて、お客様を第一に考えている人こそ、レベルの高いセッションを提供できるようになり、結果的に稼げている印象です。
前項でも伺った「お客様様ファースト」の考え方ですね。
近年パーソナルトレーナーが増加していると思いますが、今後業界で生き残ることができるトレーナーはどのようなトレーナーでしょうか。
やはりお客様目線に立てるトレーナーが生き残るでしょう。
お客様が本当に求めていることが分かるとセッションに満足していただけますし、結果的にお客様に継続していただけます。
やはり「お客様」という視点がパーソナルトレーナーには重要なのですね。
では、船木先生の考える、パーソナルトレーナーに向いている人・向いていない人を教えてください。
「自分が主役でいたいと思っている人」は向いていなく「あくまでも主役はお客様で自分は裏方」と思っている人はパーソナルトレーナーに向いていると思います。
たとえば「コンテスト選手として花形でいたい」というマインドの人は向いていないのではないでしょうか。
逆にコンテスト経験がありつつも、「減量やトレーニングの辛さが分かるからこそお客様をサポートしたい」という方や、「自分はもうコンテストは充分だから今度は人を支えたい」という方は、向いていると言えます。
自分自身のダイエット成功体験や、コンテスト出場経験だけで向いている・向いていないと判断してはいけないのですね。
パーソナルトレーナーで年収1000万は現実的?難しい?
トレーナー業界のトップでご活躍されている船木先生の現在の年商について、お答えできる範囲で教えていただけますでしょうか?
年商は、数千万円です。
数千万円!?
それは、パーソナルトレーナー業界でもトップの金額なのでしょうか?
一人で稼いでいることを考えると、そこそこ多い方かもしれません。
「稼いでいる人」の指標として、しばしば「年収1000万円」が挙げられますが、パーソナルトレーナーとして個人で年収1000万円を稼ぐというのは、夢のような話ですか?
それとも現実的な話なのでしょうか?
現実的には、あまり多くはないと思います。
例えばセッション単価が10,000円、さらにそのうち60%が手元に入るジムと業務委託している場合、月に160本セッションしていれば年収1000万は可能でしょう。
ただ、それくらいセッション数をこなしている方は多数ではないと思います。
業務委託提携のフリーランスの例を出していただきましたが、正社員としてパーソナルジムに雇用されている場合年収1000万を稼ぐのは可能ですか?
正社員だと難しいのではないでしょうか。
周囲の話を聞く限り、単価の高いパーソナルジムでも、売上1位2位ほどのごく一部の方が年収1000万円行くか行かないかくらいだと思います。
そうなのですね!
やはりセッション数で稼ぐことがポイントなのでしょうか?
私は、あまりセッションで稼ごうとは思っていません。
以前、有名トレーナーの方に「船木先生の実力だとセッション1時間あたり3万3000円くらいは取ってもいい」と言われたことがあるのですが、多くの方に自分のセッションを受けて欲しいという想いから、現在でもセッション料は1回1万円代にしています。
私はセッションで稼ぐというよりも、セッションを通して自分にしか提供できない価値や、多くのセッションから得てきた知識やノウハウを提供するという点にフォーカスしているのです。
それが結果として売上に繋がっているのだと考えています。
お客様ファーストの考え方と、実践経験の積み重ねで蓄積した知識やノウハウがあるからこそ多くのお客様に指名され、結果的に「稼げるトレーナー」になることができたのですね。
現在のパーソナルトレーナー市場における課題とは
船木先生が見る、現在のパーソナルトレーナー市場における課題は何だとお考えですか?
大きく分けて2つあります。
まず1つ目は、世の中に蔓延している一つの知識に固執してしまうトレーナーが多いということです。
そういったトレーナーが、今後いかに知識の引き出しを多く持つことができるかということは重要になってきますね。
2つ目は、先程もお話しましたが自身のコンテスト経験などから「自分が偉い」と勘違いして上から目線のスタンスを持ったトレーナーが多いことです。
「教える」というスタンスから、お客様を「導く」というスタンスに変えていくことができれば、パーソナルトレーナー業界はもっと良くなると思います。
「知識の引き出しを多く持つ」、「お客様を導くような指導をする」。
この2点を重視する必要があると考えているのですね。
パーソナルトレーナーになるためのファーストステップはどう選ぶ?
スクール・就職・専門どれを選ぶかは目指すレベルによって選択せよ
では、稼げるパーソナルトレーナーを目指すファーストステップとして、専門学校や養成スクール、あるいは未経験からジムに就職するという選択肢があると思いますが、どのような判断基準で選べば良いでしょうか?
ファーストステップの選び方は、目指しているレベルによります。
「食べていける」程度の収入で良いという方なら、研修のあるフィットネスジムに未経験の段階で就職してもいいと思います。
ただ、「より上を目指したい」「独立したい」と考えるなら、専門学校や養成スクールに通ってしっかりと知識を身に付けておくべきです。
「早く上に行きたい!」という方は、短期間で膨大な知識を得られる養成スクールの方がいいでしょう。
「目指すレベルによって選択を変える」のですね。
専門学校とスクールで学べる内容に差はあるのでしょうか?
そうですね専門学校のほうが学べる範囲は広いですが、パーソナルトレーナーとしてあまり使わない知識も多いです。
たとえば「高山病」や「スポーツ内科」はスポーツチームの遠征に着いていくトレーナーであれば必要ですが、パーソナルトレーナーに対しての必要性は高くはありません。
スクールでは、そういった知識は排除してパーソナルトレーナーとして必要な知識だけを学ぶことができます。
専門学校では網羅的な勉強ができて、スクールでは効率的な勉強ができそうですね。
また世間の一つの声として、「スクールや専門学校に通わず、フィットネスジムに就職して収入を得ながら知識を付けていく方がコスパがいい」という意見もあります。
その点を加味すると、ファーストステップはどのように判断したら良いと思いますか?
やはり、目指すレベルによって変わると思います。
もし目指す年収が500〜600万円ほどであれば、フィットネスジムで働き続ける方がコスパが良いと思います。
ただ、未経験からフィットネスジムに就職すると、専門学校やスクールで得られたはずの知識が得られないまま終わってしまいます。
優秀なトレーナーほど独立していくので、フィットネスジムには優秀なトレーナーがあまり残っておらず、上を目指すために必要な深い知識が得にくくなってしまうのです。
目標にはどちらが上とか下とかはないので、それで満足できる方なら未経験でフィットネスジムに就職してしまう方が、コスパが良いという見方もできるでしょう。
ただ、さらに上の収入を目指す方なら、絶対に専門学校やスクールに通って必要な知識を身につけてからパーソナルトレーナーになるべきだと思いますね。
最初に就職を選ぶと、働いていくうちにスキルアップを図れる環境でなくなってしまうことが多いのですね。
トレーナーとして目指すレベルが高い人は、専門学校やスクールでしっかりと知識を付ける方が、スキルアップを図れそうですね。
パーソナルトレーナーに必要な知識を独学で学ぶことは可能?
「稼げるトレーナーになるためには科学的根拠に基づいたメニュー作成が必要」とおっしゃっていましたが、解剖学などの知識は市販のテキストを購入して独学で身に付けることも可能でしょうか?。
独学で1から学ぶのは無理ではないかと考えています。
解剖学の知識は特に、小結節稜や結節間溝のような触診でも触ることができない部位や見えない部分もあり、アスリートに指導してもすぐには覚えられないほど分かりづらい知識も多いので、1人で1から勉強して理解するのは無理でしょう。
まずは専門学校やスクール、セミナーで講師から教えてもらう必要があります。
アオトレで得られるものとは
経験豊富なトップトレーナーのノウハウが得られる
船木先生が講師を務める、アオトレこと青山トレーナースクールに関することをお聞きします。
アオトレのコンセプトとして「成功するトレーナー」になるという点がありますが、さまざまなトレーナーを見てきた船木先生の考える「成功するトレーナー」とはどのようなトレーナーでしょうか?
引き出しが多い、お客様目線に立てる、成果を100%出せる、の3つに尽きます。
成果に関しては99%ではなく、100%です。
このインタビューで繰り返しおっしゃっていることですね!
では、そのような「成功するトレーナー」を育てているアオトレについて、他のスクールとの違いを教えてください。
講師の質です。
セッション数を平均の倍以上こなしている講師陣から教わることができるのは、アオトレだけです。
そういった講師の授業を受けられることのメリットは何ですか?
レベルの高い経験から抽出したノウハウを学べる、という点がメリットです。
知識は正直、経験の浅いトレーナーでも教えられますが、お客様の求めていることを深く理解するためのノウハウは、誰にでも教えられるものではありません。
セッション数の多いトレーナーは、お客様の根本的な悩みについて、理解できるレベルが高いからこそ大勢の方に求められているんですよね。
また、それだけ大勢のお客様の求めていることを理解して提供してきたということでもあります。
そういった経験からしか提供できないノウハウを得られることが、アオトレの質の高い講師の授業を受けるメリットだと言えます。
トップトレーナーとして活躍したい人こそ、圧倒的なセッション数をこなす講師陣から教わるのが一番効率的で近道とも言えるかもしれません。
そんなアオトレは、どのような人に向いているスクールだと思いますか?
パーソナルトレーナーになるまでに、無駄足を踏みたくない人ですかね。
「まずは勉強、まずは資格取得」と段階を踏まず、早く現場で即戦力として活躍したい!実践したい!という人に向いています。
通うか通わないか、迷っている人は絶対に通ったほうがいいです。
効率的に学べるスクールということですね!
はい、そういうことです!
必要な知識だけを凝縮して学べるし、かつ実践形式の授業が他社よりも圧倒的に多いため、効率よく学びを得ることができます。
「船木先生から学びたい」という方が多いものの、ほとんど断っていると聞いています。
そのようななかで、アオトレの講師をご担当いただける理由を教えてください。
2つあります。
1つは、求められることが多くなってきて、月200本のセッションをこなすのも余裕が出てきたので、次の目標であるスクールの講師をやろうかな、というタイミングだったのもあります。
もう1つは、ともに講師を務める、私と同い年の伊勢トレーナー*が講師を務めるということです。
同い年で月200本セッションを担当しているトレーナーは中々いないので、この人に誘われたならやろうと決めました。
*伊勢龍顕先生
アオトレのトレーニング実技授業の講師を努めるトレーナー。人気パーソナルジム「D-HEARTS」を運営。
そんな伊勢先生の凄さについて、船木先生視点で教えてください。
まず、私も月200本セッションを担当しているので、それを何年も続けることがいかに難しいかというのが分かります。
また、セッションだけでなくジムの経営もされていてかつ何店舗も展開しているという点も尊敬します。
さらに、自分よりもお客様の都合優先で行動している点も、伊勢先生の凄さです。
セッション数の多いトレーナー同士、その大変さが分かるからこそ認め合えるということですね。
アオトレでは、船木先生はコンディショニングの実践授業をご担当されます。
この授業を通してどのようなことを伝えていくご予定でしょうか?
コンディショニングがいかに重要かという点を伝えていきます。
繰り返しになりますが、ただトレーニングをするだけではなくコンディショニングを取り入れることで、怪我予防や改善を含むパフォーマンスの向上に効果的です。
また、身体が整うことで可動域が広がり、トレーニングの効率化にも繋がります。
アオトレでは、これまでの私のノウハウを基にコンディショニングの重要性を伝えていきたいです。
コンディショニングの知識をフル活用しているご経験を基にした、船木先生にしか語れないノウハウを提供していただけるのですね!
船木先生からパーソナルトレーナーを目指す人にメッセージ
これからパーソナルトレーナーを目指す、未経験の方にメッセージをお願いします!
パーソナルトレーナーを目指してすぐに芽が出るわけでないかもしれません。
なぜトレーナーになったか、なりたかったかを忘れずに努力すれば、そこにたどり着くのは100%可能です。
諦めずに、頑張ってください!
船木先生、たくさんのお話を聞かせていただききありがとうございました!
業界トップで稼ぐ船木先生から直接指導を受けられるスクールはアオトレだけ!
パーソナルトレーナー業界でトップの年商である船木先生が考える、稼げるトレーナーとそうでないトレーナーの違いについてお伺いしました。
そんな船木先生が講師を務めるパーソナルトレーナースクール「アオトレ」こと青山トレーナースクールでは、知識の引き出しを増やすための実践授業が他社平均と比較して2倍以上の時間受けることができます。
船木先生が担当するコンディショニングの実技授業では、セッションを数多くこなすことで身に付けた知識や、お客様ファーストの考え方に基づいた接客ノウハウを学びながら、実践経験を身に付けることが可能です。
アスリート、一般の方まで幅広くクライアントを持っている船木先生から直接指導を受けることができるのは、アオトレだけ。
「業界トップで活躍する講師から、本当に稼げるトレーナーとしてやっていけるスキルを学びたい」という方は、アオトレで一緒に学びましょう!
船木先生のインスタグラムでは、クライアントとのやり取りや、質問箱への回答を見ることができます!
Instagram:https://www.instagram.com/hisa.funaki/