解剖生理学とは?トレーナーに役立つ場面や抑えておくべき知識を解説

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解剖生理学は、身体の構造を知る「解剖学」と、身体の機能を知る「生理学」の総称です。
さらにそれらは、パーソナルトレーニングをする上で必要不可欠とされています。

とはいえ、パーソナルトレーナーを目指し始めたばかりだと、
「解剖生理学がなぜパーソナルトレーナーに必要なのか分からない」
「セッションでどのように活かされているか知らない」
という人も多いでしょう。

今回は解剖生理学がパーソナルトレーニングで活かされる場面や効率的な勉強法、パーソナルトレーナーが他に学ぶべき知識について解説していきます。

解剖生理学とは


先ほども述べたように、解剖生理学は身体の構造を知る「解剖学」と、身体の機能を知る「生理学」の総称です。

では、それぞれどのような役割を持つのでしょうか。

解剖学とは

解剖学とは、「骨がどこにあるか」「筋肉がどこにつながっているのか」など、身体内部の骨格や器官の正常な状態を知ることができる学問です。
そして正常な状態を知っているからこそ異常に気づくことができ、怪我につながる癖などの発見が可能になります。

また、スポーツ現場においても、どの部分の筋肉をどのように動かすことでパフォーマンスが向上するかを理解する上で、解剖学の知識が活かされています。

生理学とは

生理学とは、身体の内部におけるさまざまな変化や、そのメカニズムを知ることができる学問です。
例えば激しい運動をした後、心臓の動きも激しくなると感じます。
これは身体が必要とする酸素の量が増加することで、酸素を運ぶ血液の働きを活発にするため、その血液を送り出す心臓の動きが強くなるからです。

このように、人間の身体の中で起きる変化について解明していき、怪我や病気の予防や対処方法について理解するのが、生理学の役割です。

パーソナルトレーナーが解剖生理学を学ばなければいけない理由は?

効果的なトレーニングプログラムの作成ができる

解剖生理学で身体の構造や機能について理解すると、お客様にとって最も効果的なトレーニングプログラムの作成ができるようになります。

正しい骨格や筋肉の位置について知ることができるため、お客様の骨格のゆがみをどう直せば姿勢改善や美しいボディメイクができるか、ということも考えられるのです。
さらに代謝の仕組みなどの身体機能について理解することで、効率的なダイエット方法やトレーニング方法を考えることもできます。

怪我の予防ができる

怪我を予防するためにも、解剖生理学の知識が必要になります。
特に運動習慣のないお客様は、トレーニングでは普段行わない動きをするため、怪我をしやすいです。

しかし、適切な準備をすれば怪我は防ぐことができます。
トレーニングや運動前にどのようなウォームアップをすれば怪我が起こりにくいか?を考えるためにも、身体の構造や機能を理解する解剖生理学の知識が活きるのです。

怪我の対処ができる

解剖生理学を学び、身体の正常な状態を知っていれば、怪我をしたお客様への対処も正しく行うことができます。

もしお客様が怪我をしてしまったときも、解剖生理学の知識があれば適切な応急処置を施すことができ、またできるだけ早く回復するためのトレーニングメニューや食事提案も可能です。
さらに、腰痛など身体の故障を抱えたお客様に対しても、解剖生理学の知識があれば痛みを悪化させずに目標を達成できるようなトレーニングメニューを考えることができます。


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解剖生理学は独学で学べる?


解剖生理学に関する書籍はたくさん出版されていますが、初学者が市販の書籍だけで勉強するのは難しいでしょう。
身体の内部は立体であり、知識がない人が平たい書籍の文字や図だけで学んでも、想像が付きづらいためです。

もちろん趣味で学ぶ分には、市販の書籍を読むだけで問題ありません。
しかし、これからパーソナルトレーナーを目指す初学者は、一通り学校で学んでおく必要があるでしょう。

ここからは、解剖生理学を学べる学校を紹介していきます。

大学

解剖生理学の授業は、主に医療系や体育系の大学や学部に多いです。
ただ、医療系の学部は、卒業した人のほとんどが医療系の仕事に就くため、「解剖生理学は学びたいが、医療系以外の仕事がしたい」という人には向きません。

また、生物学や管理栄養学の一環として解剖生理学を学べる大学もありますが、「人体」だけでなく「ヒト以外の動物」「植物」が学問範囲に含まれることもあります。

パーソナルトレーナーを目指す人は、体育大学や、体育系・スポーツ系の学部を目指すのがおすすめです。

専門学校

解剖生理学が学べる専門学校は看護系の学校や学科に多いです。
こちらも、卒業後に医療系の仕事に就く前提でカリキュラムが組まれているため、他の仕事を目指す人には向かないでしょう。

看護系専門学校の他にも、スポーツ系の学校・学部ではスポーツに特化した解剖生理学を学ぶことができます。

スクール

解剖生理学は、さまざまな民間スクールで学ぶことができます。
解剖生理学専門のスクールもあれば、整体師やセラピスト、パーソナルトレーナーといった特定の職業に必要な知識を網羅的に学べるスクールもあります。

これからパーソナルトレーナーを目指す人は、デビュー後に必要な知識を取りこぼすことなく得られる、パーソナルトレーナーの養成に特化したスクールを選んだ方が、良いでしょう。


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解剖生理学の他に未経験のパーソナルトレーナーがまず学ぶべき知識


パーソナルトレーナー未経験者が学ぶべきことは、解剖生理学以外にもたくさんあります。
ここでは大きく3つに分け、それぞれ解説していきます。

トレーニング系知識

パーソナルトレーナーとしてまず知っておくべきことは、トレーニング方法に関する知識です。
さらにトレーニングの種類や名称を知っているだけではなく、どのような目的にはどの部位のトレーニングが適しているかという知識も必要になります。

栄養学

トレーニング知識と並んでパーソナルトレーニングに大切なのは、栄養や食事の知識です。

栄養と解剖生理学、さらにはトレーニングの間には、密接な関係があります。
食べたものが身体の機能に影響を与え、さらに筋肉や骨格といった構造を変化させます。
どのような栄養を取ればトレーニングに効果的か、減量のために摂取して良いもの・良くないものを見極めるためにも、栄養学はパーソナルトレーナーの必須知識です。

コンディショニング系知識

パーソナルトレーナーは、筋トレだけでなくコンディショニングの知識も必要です。
コンディショニングは、主にトレーニングの効率を上げるために身体のしなやかさを向上させること。
パーソナルトレーナーとして実績を上げ、アスリートやモデルといった著名人を担当してみたい!という人にとっては、不可欠な知識です。

未経験からパーソナルトレーナーになるためにはプロから基礎を学ぶことが大事


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豊富な授業時間と幅広いカリキュラムを用意しており、解剖生理学の授業はもちろん、栄養学やコンディショニング知識、さらには解剖学をセッションに活かすプログラムデザインの知識もしっかり付けることができます。

実技授業は80時間以上!知識を実践で活かせます

養成スクールはオンラインで学べる利便性がある反面、実技授業が少ないというのがデメリットで、実技授業時間の相場は10~20時間、多くても40時間前後です。
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アオトレの講師は、10店舗以上展開する有名ジムの創業者や、一流アスリートの指導経験が豊富なコンディショニングのプロを始め、業界のトップを走るプロ集団です。

なかでも解剖生理学の授業を担当する野口 史織講師は、早稲田大学スポーツ科学部の主席になったのちに飛び級で大学院に進みつつ、ベストボディコンテストでもグランプリの経歴を持ち、さらには資格を10個以上取得するほど、豊富な知識を持つスペシャリスト。
現在はNESTAや防衛大学校などの講師を務めながら現役のパーソナルトレーナーとして活躍しています。
そんな野口講師から、パーソナルトレーナーとして必要な解剖生理学の知識を学ぶことができるスクールは、アオトレだけ

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まとめ


解剖生理学は、身体の内部の構造や機能について理解する学問で、生活やスポーツパフォーマンスの向上に役立てられています。
身体を扱うパーソナルトレーナーには必須の学問ですが、他にも学ぶべきことがたくさんあります。
効率的かつ質の良い学びを得て、パーソナルトレーナーとして活躍していきたい!という方はぜひアオトレでお待ちしています!

トレタン:最短2ヶ月でトレーナー資格(NSCA CPT)を取得するための講座
この記事を書いた人

トレタンチーフ学習アドバイザー

赤堀 拓

Takumi Akahori

トレタン学習サポートの責任者。
静岡県立大学大学院で運動生理学を専攻し、国家資格である管理栄養士資格を所有。ダイエットクリニックにて食事指導の経験もを持つ。
現在はトレタンの学習サポートをする傍ら、パーソナルジムのマーケティング支援等も行っており、パーソナルトレーニング業界において広く深い知見を持っている。趣味はトレーニングと大食い。