【保存版】鞍関節や車軸関節含む関節可動域の覚え方
人間の解剖学を抑える上で、筋肉や関節の名称を覚えることも重要ですが、関節可動域(ROM)も非常に重要です。
それぞれの部位ごとの関節可動域を知ることで、クライアントのストレッチ、トレーニングプログラムの考案、トレーニングの実施などあらゆる面で身体的なサポートが可能となります。
そこで本記事では
・関節可動域(ROM)の説明
・それぞれの部位ごとの関節可動域
・効率的な覚え方
を解説します。
また、試験やテストが控えている方に向けて問題も用意しているので、最後まで読み関節可動域が覚えられるような学習方法に取り組みましょう。
Contents
関節可動域(ROM)とは
関節可動域(ROM)とは、関節が自由に動くことができる範囲のことを指します。
関節可動域は個々の関節ごとに異なる範囲を持っており、例でいうと肩関節は大きな可動域を取れるため、腕を上下・前後・外側・内側に広範囲に動かすことができます。
一方で肘関節は曲げ伸ばしの動きが主であり、その可動域は相対的に制限されるなど動きも異なります。
また、関節可動域は、靱帯・腱・筋肉および関節包がどの程度強固に関節を保護しているかによって強度も異なります。
ゆるく柔軟であればより関節可動域を広く取れ、逆に強固であるほど関節可動域は狭くなるのです。
関節可動域の知識は看護師だけでなく、他の職業でも活かすことができます!
関節可動域(ROM)を覚えるメリット
関節可動域を覚えることで、怪我やリハビリテーションに対する知識の向上やスポーツパフォーマンスの改善に役立ちます。
関節への負担やストレスを適切に管理できるようになり、身体を正しい位置に保つようクライアントを指導できるようになります。
また、筋肉と関節の可動域を部位別に知ることで、スポーツ競技者に対して運動パフォーマンスが向上するような具体的な付加価値のある提案を行えるようになるのです。
関節可動域(ROM)の種類一覧表!
人体の関節可動域を測定できる箇所は16種類存在します。
・肩甲帯
・肩
・肘
・前腕
・手
・母指
・母指(趾)
・指
・股
・膝
・足
・足部
・足指
・頚部
・胸腰部
・胸腰部
また、それぞれの関節運動の種類や可動域も異なります。
以下の図表は2022年4月に改訂された関節可動域表示ならびに測定法を元に作成しています。
より詳細を知りたい方は以下のリンクへ飛び中身を確認しましょう!
【関節運動名】
屈曲、伸展
【運動の詳細】
屈曲:基本肢位で隣接する部位が近づく動き
伸展:隣接する部位が遠ざかる動き
【関節運動名】
背屈、底屈
【運動の詳細】
背屈:足背に近づく動き
底屈:足底に近づく動き
【関節運動名】
外転、内転
【運動の詳細】
外転:体幹、指、足関節、足部、母趾、趾の軸から遠ざかる動き
内転:各軸に近づく動き
【関節運動名】
外旋、内旋
【運動の詳細】
外旋:上腕軸または大腿軸を中心に外方へ回旋する動き
内旋:各軸を中心に内方に回旋する動き
【関節運動名】
外がえし、内がえし
【運動の詳細】
外がえし:足底が外方を向く動き
内がえし:足底が内方を向く動き
【関節運動名】
回外・回内
【運動の詳細】
回外:前腕軸や母趾・趾などを中心に外方に回旋する動き
回内:前腕軸・母趾・趾などを中心に内方に回旋する動き
【関節運動名】
水平屈曲、水平伸展
【運動の詳細】
水平屈曲:腕を真横に上げて前方へ向かう動き
水平伸展:腕を真横に上げて後方へ向かう動き
【関節運動名】
下制(挙上、引き下げ)
【運動の詳細】
挙上:上方へ引き上げる動き
下制:下方へ引き下げる動き
【関節運動名】
右側屈、左側屈
【運動の詳細】
右側屈:右方向へ傾ける動き
左側屈:左方向へ傾ける動き
【関節運動名】
右回旋、左回旋
【運動の詳細】
右回旋:右方に回旋する動き
左回旋:左方に回旋する動き
【関節運動名】
橈屈、尺屈
【運動の詳細】
橈屈:前腕骨の親指側の骨に向かう動き
尺屈:前腕骨の小指側の骨に向かう動き
【関節運動名】
橈側外転、尺側内転
【運動の詳細】
橈側外転:母指の基本軸から橈骨側に開く動き
尺側内転:母指の基本軸から尺骨側への動き
解剖学の知識をもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください!
【保存版】鞍関節や車軸関節の役割も!関節可動域(ROM)それぞれのゴロの覚え方
人体には関節可動域の種類は多くあり、なかなか用語を覚えられない人も多いと思います。
そこで、ゴロを交えた覚え方を紹介するのでこれを気に覚えましょう。
鞍関節
鞍関節は親指の親指の付け根の関節のことを指し、読み方としては「あんかんせつ、くらかんせつ」と呼びます。
覚え方のヒントとしては、馬の鞍を思い浮かべてみてください。
馬の鞍の形状を手で表現してみると、曲がっている部分が複数あることがわかります。
これを関節に置き換えると、鞍関節の特徴である2つの曲がりがイメージできます。
ゴロで覚えたい方はこちら!
「今日からボンクラ」
今日:胸鎖関節
ボ:母子のMP関節
クラ:鞍関節
車軸関節
軸関節は、車の車軸のように回転運動をする関節です。
直線的な動きをすることが特徴的で覚え方としては、車軸関節の名前にある「車軸」ということ言葉に注目してみてください。
車軸は車の車輪を支える役割を果たし形状はまっすぐな棒やシャフトのようなものであるため、車軸関節は「まっすぐな回転運動をする関節」と覚えることができます。
ゴロで覚えたい方はこちら!
「車に父さん折檻してる」
車:車軸関節
父さん:上・下撓尺関節
折檻:正中環軸関節
顆状関節
顆頭関節は、頭蓋骨と下顎骨の組み合わせで開閉や前後・横方向への滑り動作を行う特殊な関節です。
顆頭関節の主な動きは、口の開閉であるため、自分の口を開閉させる動作をイメージして覚えましょう。
下顎骨が前に出る(突き出る)ときには、顆頭関節の滑り動作を思い浮かべ次に、下顎骨の前後や横方向への動きをイメージしてみてください。
手で下顎を前後に動かしたり、横に動かしたりする動作を試してみると、顆頭関節の滑り運動を想像しやすくなります。
このように口の開閉や下顎の動きを実際に鏡を見ながら自分で体験することで、身をもって覚えることができます。
覚えやすいゴロのやり方はなかったので、実際に鏡を見ながら体験してみましょう!
楕円関節
楕円関節は、球と楕円の組み合わせで構成される特殊な関節です。
特定の軸を中心に回転や滑り動作を行いますい球状の関節頭が楕円状の関節窩に収まる構造を持っているため、覚え方としては、楕円関節の形状と特徴を思い浮かべてみてください。
まず、球の関節頭関節頭を球とイメージしましょう。
球はあらゆる方向に回転することができ、手で球を持って回転させる動きを試してみると、回転運動をイメージできますよね。
次に楕円状の関節窩です。
楕円状の関節窩は関節窩を楕円とイメージしましょう。
楕円形は、一方向にしか滑ることができないため、手で楕円形をなぞる動きを試してみると、楕円関節の滑り運動をイメージしやすくなります。
ゴロで覚えたい方はこちら!
「打倒関学」
打:楕円関節
倒:橈骨手根関節
関:環椎後頭関節
学:顎関節
蝶番関節
蝶番関節は、関節が一つの軸を中心に曲げ伸ばしの動きをする構造を持っています。
イメージとしてはドアの蝶番や曲げる・伸ばす動作に近しいです。
覚え方のヒントとしては、手で蝶番の動きを再現してみると覚えやすいでしょう。
蝶番関節は一方向に制限されているため、実際に再現することで関節が一つの軸を中心に曲げ伸ばしする動きを体感しやすくなります。
ゴロで覚えたい方はこちら!
「番長は施設の巨大な腕力」
番長:蝶番関節
施設:指節間関節
巨大:距腿関節
腕:腕尺関節
平面関節
平面関節は、関節面が平面状に対して滑るように動く構造でできています。
手の平を合わせて滑らせる動きや、スライドするパズルピースをイメージすると覚えやすいです。
手のひらや指を平面上で滑らせる動作を試してみてください。
手のひらをテーブルの上にフラットに置き、手のひらを滑らせる動きをすることで、平面関節の滑り運動通りの動作を行えます。
また、パズルピースで覚えるのであればパズルピースを平面上でスライドさせる動作をイメージすると、平面関節の滑り運動をより具体的に想像できます。
ゴロで覚えたい方はこちら!
「平面でシュコ~ンとこけて、速攻で椎間板の検査した。」
平面:平面関節
シュコ〜ン:手根間
速攻:足根間
椎間板の:椎間
検査した:肩鎖
球関節
球関節は、球状の関節頭がくぼんだ関節窩に収まる構造を持っています。
球関節の特徴は多くの自由度を持ち、あらゆる方向に回転や移動が可能であることです。
球関節の形状や特徴をイメージすると覚えやすいでしょう。
手で球を回転させる動きを試してみると、球関節の回転運動をイメージしやすくなります。
また、球関節には、くぼんだ関節窩があります。
くぼんだ関節窩に球が回転しながら入り込むをイメージをすると簡単に覚えられるでしょう。
ゴロで覚えたい方はこちら!
「過呼吸だワン!」
過:肩関節
呼:股関節
吸:球関節
ワン:腕撓関節
2022年に関節可動域(ROM)表示ならびに測定法は変わった
変更した背景
関節可動域表示ならびに測定法は2022年に改定されました。
それまでは、日本整形外科学会および日本リハビリテーション医学会の協議によって定められた1995年2月のものを使用していました。
しかし,その後の運用の中で足関節・足部・趾に関する用語の問題が指摘されるなど、運用について問題視されていました。
特に「内がえし(inversion)と外がえし(eversion)」と「回外(supination)と回内(pronation)」についての日本国内の定義と国際的な定義が異なっていたため、文献の翻訳や引用をする際にしばしば用語の混乱を招いたため、2022年に改定される運びとなりました。
変更項目
2022年に改定された関節可動域表示ならびに測定法において、変更箇所が合ったのは以下です。
①足関節・足部における「外がえしと内がえし」および「回外と回内」の定義
外がえしと内がえし:足関節・足部に関する前額面の運動で足底が外方を向く動きが外がえし、足底が内方を向く動きが内がえしである。
回外と回内:底屈、内転、内がえしからなる複合運動が回外、背屈、外転、外がえしからなる複合運動が回内である。
母趾・趾に関しては前額面における運動で、母趾・趾の軸を中心にして趾腹が内方を向く動きが回外、趾腹が外方を向く動きが回内である。
②足関節・足部に関する矢状面の運動の用語
背屈と底屈:足背への動きを背屈、足底への動きを底屈とし,屈曲と伸展は使用しないこととする。
ただし,母趾・趾に関しては,足底への動きが屈曲,足背への動きが伸展である。
③足関節・足部の内転・外転運動の基本軸と移動軸
基本軸:第2中足骨長軸とする。
全文を見たい方は以下のPDFを参照しましょう!
関節可動域表示ならびに測定法改訂について(2022年4月改訂)
関節可動域(ROM)の正常値は?評価方法の覚え方はどうすればいい?
関節可動域(ROM)の正常値は関節ごとに異なります。
測定方法も注意が必要な箇所があるので注意して行う必要があります。
中でも一部を抜粋して本記事では紹介します。
名称 | 正常値 | 評価方法 |
---|---|---|
肩甲帯の挙上 | 0-20 | 背面から測定する |
肩の水平屈曲 | 0-135 | 肩関節を90°外転位とする |
肘の屈曲 | 0-145 | 前腕は回外位とする |
前腕の回内 | 0-90 | 肩の回旋が入らないように肘を90°に屈曲 |
手の尺屈 | 0-55 | 前腕を回内位で行う |
母指の掌側外転 | 0-90 | 運動は手掌面に直角な面とする |
指の屈曲 | 0-80 | 10°の過伸展を取ること |
股の外転 | 0-45 | 背臥位で骨盤を固定 |
膝の屈曲 | 0-130 | 屈曲は股関節を屈曲位で行う |
足関節・足部の底屈 | 0-45 | 膝関節を屈曲位で行う |
頚部の左回旋 | 0-60 | 腰かけ座位で行う |
胸腰部の伸展 | 0-30 | ①体幹側面より行う ②立位,腰かけ座位または側臥位で行う ③股関節の運動が入らないように行う |
正しい値は80種類前後近くあるので、もっと詳しく知りたい方はPDFで原文を読んでみましょう!
異常値だった場合はトレーニング・ストレッチを指導する
関節可動域が正常値に収まっていない場合は異常値として診断され、トレーニングやストレッチで身体を変えていく必要があります。
異常値として判断される例としては上肢(肩・肘・手)、下肢(股・膝・足)関節のいずれかが、患側が健側の可動域の10%程度に制限されていれば「関節の用廃」、2分の1以下に制限されていれば、「著しい機能障害」、4分の3以下に制限されていれば「機能障害」として判断されます。
症状によっては入院なども選択して挙げられるので、身体をほぐしながら改善の方向に持っていくプログラムを考案しなければなりません。
関節可動域(ROM)に関する問題集!
関節可動域に関する問題をいくつか用意したので、何問解けるか挑戦してみてください!
問1:傷害が機能に及ぼす影響の記述として誤っているのはいずれか
A:関節可動域に制限がかかったり、筋力が低下したりする
B:機能制限が出ている時でも、強制的に動かしていれば可動域を保つことはできる
C:運動パターンやバランス能力にも影響が及ぶ
問2:以下の変化の中で、短縮性の発揮筋力を増加させるのはどれか?
A:関節可動域内におけるてこ作用の減少
B:収縮速度の増加
C:生理学的筋横断面積の増大
問3:30歳のランナーが周期的な膝の痛みを訴えている。パーソナルトレーナーは、彼女が走る際に膝がわずかに内側に動くことに気づいた。足と膝のアライメントを維持するために適用されるエクササイズはどれか?
A:6インチ(15cm)のフォワードステップアップ
B:可動域全体のオープンキネティックチェーン・レッグ(ニー) エクステンション
C:ステアランニング
問4:柔軟性トレーニングにおけるメリットとして誤っているのはいずれか
A:傷害を減少させる役割を果たす
B:可動域を高める
C:瞬発力が高まる
問5:補助について、誤った説明はどれか?
A:バー、ダンベル、ウェイトプレートはトレーニング中の軌道が定まっておらず、それらを用いたエクササイズではクライアントが動作をコントロールできずに傷害を受ける危険性が高いため、補助が有効である
B:マシンにおいて、クライアントが適切な動作スピードおよび可動域を維持する為に補助が必要な時もある
C:フォーストレップの際にクライアントの挙上を補助することがあるが、この種の補助も安全のための補助、またはそれに代わるものと全く同じである
回答はこちらです!
問1:B 機能制限が出ている時でも、強制的に動かしていれば可動域を保つことはできる
問2:C 生理学的筋横断面積の増大
問3:A 6インチ(15cm)のフォワードステップアップ
問4:C 瞬発力が高まる
問5:C フォーストレップの際にクライアントの挙上を補助することがあるが、この種の補助も安全のための補助、またはそれに代わるものと全く同じである
【全身の骨の覚え方】試験には関節可動域(ROM)以外も出題される
全身の骨は身体にいくつ存在すると思いますか?
結論、人間の骨は206個あるとされています。
人間の骨の種類や構造は指導者や看護師などの国家試験でも出題されるので必ず覚えるべきです。
全てを覚えるのは非常に大変ですが、種類別に分けると実は53種類までに凝縮されるのです。
そのため、まずは種類で覚えることが重要です。
頸椎:7個
胸椎:12個
腰椎:5個
仙骨:1個
尾骨:1個
寛骨:2個
腸骨:2個
恥骨:2個
坐骨:2個
肩甲骨:2個
鎖骨:1個
胸骨:2個
肋骨:24個
上腕骨:2個
橈骨:2個
尺骨:2個
大菱形骨:2個
小菱形骨:2個
有頭骨:2個
有鈎骨:2個
舟状骨:2個
月状骨:2個
三角骨:2個
豆状骨:2個
中手骨:10個
基節骨:10個
中節骨:8個
末節骨:10個
基節・中節・末節骨を合わせて指骨:28個
大腿骨:2個
脛骨:2個
腓骨:2個
膝蓋骨:2個
踵骨:2個
距骨:2個
舟状骨:2個
立方骨:2個
楔状骨:6個
中足骨:10個
基節骨:10個
中節骨:8個
末節骨:10個
前頭骨:1個
頭頂骨:2個
側頭骨:2個
後頭骨:1個
蝶形骨:1個
篩骨:1個
頬骨:2個
涙骨:2個
鼻骨:2個
下鼻甲介:2個
鋤骨:1個
上顎骨:2個
下顎骨:1個
口蓋骨:2個
舌骨:1個
槌骨:2個
砧骨:2個
鐙骨:2個
基節・中節・末節骨を合わせて趾骨:28個
頸椎以下:177個
関節可動域(ROM)のおすすめの勉強方法の覚え方
動画や解説記事を参考にする
動画や解説記事は視覚的な情報や詳細な解説を提供してくれるため、関節の構造や可動域の概念を理解するのに役立ちます。
ただ、動画や記事を参考にする際は医学的な専門家や教育機関な信頼性の高い情報を参考にする必要があります。
また、1つの動画だけでなく複数の動画や記事を比較することで、複数の視点から考えることや本質を見極められるようになります。
アプリの「らくらく解剖学(骨)無料版」は無料でダウンロードでき、間違えた問題を復習することができるので使用してみてください!
友人同士で動作を確認し合う
友人同士で動作を確認し合うことは、関節可動域を覚えるためのおすすめの勉強方法の一つです。
友人が持っている知識や視点を聞いたり、自分の理解を説明することで理論的な知識だけでなく、実際の動作を体感することができます。
お互いに関節の動きや可動域を試してみて、フィードバックやアドバイスを交換しましょう。
また、1人で行わないことで学習のモチベーションを高めることができ、飽きずに学習に取り組めるのもメリットの1つです。
専門の講師から直接教わる
関節可動域を覚えるために専門の講師から直接教わることは、最もおすすめの勉強方法です。
専門の講師は関節解剖学や運動学の専門知識を持っており、正確な情報や実践的なアドバイスを提供することができます。
また、講師が実際の動作をデモンストレーションしたり、手法や技術を直接指導したりすることで、関節可動域の測定や動作の正しい方法を学ぶことができます。
講師からのフィードバックを受けながら学習することで、自分の理解や技能を改善することができるため、模試専門の講師から教わることを選択するのであれば、直接質問や疑問を投げかけることでかなり深いところまで理解を得られることでしょう。
NSCA-CPTの勉強をすると解剖学に詳しくなれる
NSCA-CPTの勉強は解剖学に精通することができます。
NSCA-CPTの学習内容は骨の名称、位置、関節の形成など骨格構造に関する知識、筋肉の名称、位置、起始点や停止点、作用など筋肉の構造と機能に関する理解が得られます。
これらを理解することでクライアントの関節可動域を評価し、柔軟性だけでなく、運動能力向上や競技力改善などあらゆるニーズに応じたアプローチを選択することができます。
さらにはNSCAが発行する資格は世界51カ国で認定されている国際的な資格であるため、権威性のある資格を持ちながら働きたい人におすすめなのです。
NSCAが気になる方は以下の記事を御覧ください!!
関節可動域(ROM)の知識はどの職業に活かせる?
看護師
関節可動域の知識は、看護師の職業においてさまざまな場面で活かすことができます。
患者の身体的な制約や機能の低下を把握する患者のモビリティの評価、リハビリテーションや運動療法のプログラムのサポート、身体的な制約への考慮など看護師の仕事内容に活かすことができます。
関節可動域の知識は、看護師が患者の身体的な状態を総合的に評価し、適切なケアを提供する上で役立つものです。
また、関節可動域の知識を持つことは、医者や他の医療専門職とのコミュニケーションを円滑にすることもできるのです。
理学療法士
理学療法士は関節可動域動域の知識を活かして、患者に適切な運動療法プログラムを設計することができます。
ケガや病気などで身体に障害のある人に対し運動療法を用い、社会復帰させることを理学療法士は仕事としています。
関節可動域を知ることで関節の以上を改善するための手技療法や関節周囲の筋力強化を促進するための運動やストレッチ、関節の正しい使用方法や関節保護のためのケア方法を指導することができます。
理学療法士にとって関節可動域は必須となる知識であるため、必ず覚えておきましょう。
理学療法士として働く方は以下の記事もおすすめです!
作業療法士
関節可動域の知識は、作業療法士の職業において非常に役立ちます。
作業療法士は、心身に障害を持つクライアントが日常生活の活動や仕事において最大限の機能を回復し、独立した生活を送ることを支援する専門家のことを指します。
関節可動域の知識を得ることで、クライアントに対する適切な評価と診断、復帰に向けて使用する助具の選定と使用法の指導ができるようになります。
クライアントの自己ケアや日常生活の改善活動に取り組めるため、作業療法士としての知識に関節可動域は必要不可欠なのです。
運動指導者・トレーナー
関節可動域の知識は運動指導者、並びにトレーナーに活かすことができます。
これらの労働者の仕事内容や主にトレーニングプログラムの考案、提供、栄養指導、成果の振り返りです。
トレーニングプログラムの考案ではクライアント1人1人の関節の柔らかさなどの身体状況を正確に判断し適したプログラムを提供しなければいけません。
理想に対して現状の数値を出した上で改善させるためには関節可動域含めた解剖学の知識がトレーナーには求められるのです。
フィットネス業界で指導者やトレーナーとして働きたい方はこちらをご覧ください!
関節可動域(ROM)を理解するならトレタンもおすすめ!
本記事では関節可動域のそれぞれの覚え方を解説しました。
関節可動域の知識は看護師だけでなく運動指導者やトレーナーの職業にも活かせるのです。
種類は非常に多いですが、ロゴやアプリ、動画を駆使すると効率的に覚えることができます。
また、トレーナー資格であるNSCA-CPTの勉強をすると解剖学、生理学、スポーツ医学など幅広い知識を取得することも可能なので、将来の活動に活かすためにもNSCA-CPTの資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
NSCA-CPT資格取得専門講座トレタンでは最短30時間で資格取得が目指せるので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください!