パーソナルトレーナー資格の難易度はどれくらい?資格の内容・費用を解説

トレタン:最短2ヶ月でトレーナー資格(NSCA CPT)を取得するための講座

これからパーソナルトレーナーになる方にとって、取得する資格の難易度や合格率は気になる部分かと思います。
本記事ではNSCA-CPTを中心に、パーソナルトレーナーに人気の資格の難易度や合格率を徹底的に調査/解説をしております。
「実際に自分にパーソナルトレーナー資格など取れるのだろうか,,,」
「それぞれの資格の試験範囲などが気になる…」
という方はぜひ最後までご覧ください!

パーソナルトレーナー資格の難易度は?

パーソナルトレーナー資格は国家資格ではないものの、専門性が求められるため初学者にとっては聞きなれない用語や理論を学ぶ必要があります。
さまざまな資格の合格率をみると大体50~60%ほどが平均となっております。
各資格しっかり勉強をして対策をすれば取得できることがほとんどですので、自分には受からないなど悲観する必要もありません。
民間資格の中でも難易度に差があるのでそれぞれ見ていきましょう。

そもそもパーソナルトレーナー資格の難易度は何で決まる?取得するなら簡単な方が良い?

先述の通りパーソナルトレーナーの資格は国家資格ではありません。
なのでそれぞれの資格の発行団体によって難易度は変わってきます。

民間資格ではなるので、パーソナルトレーナーになる際に資格は必要ではありませんが、資格を持つことでジムやお客様への信頼性の向上などメリットが多いです。
また資格を取得するまでに得る知識が非常に重要となります。

最近ではパーソナルトレーニングにおける事故も報告されており、資格を取得することはこうした事故を防ぐためにも必要とされています。

外傷などの怪我以外にも栄養指導時の知識不足による内科的な症状なども報告されています。

ここで重要なのは難易度だけで取得する資格を選んではいけないということです。
パーソナルトレーナーは顧客の健康に直接的な影響を及ぼす職業であるため、実際に指導に活かせる知識が学べるかを重視して取得する資格を選ぶようにしましょう。

パーソナルトレーナー資格の取得のメリット

指導中の怪我の予防という観点でも資格取得は必要ですが、他にも資格を取得することによって以下のようなメリットがあります。

就職に有利になる

パーソナルトレーナー資格を持つことは、自身がトレーニングに関する知識を有していることの証明になります。
ジムのオーナー目線で考えたときに、お客様に怪我をさせる可能性があったり、教育コストがかかる無資格者はなかなか採用しようという気持ちにはなりきれません。
有資格者はそのような心配もないので就職が有利になります。

顧客から信頼される

資格を持つことによって顧客からの信頼を勝ち得ることができます。
実際に一般人の方が「〇〇資格」という細かいトレーナー資格を知っていることはほとんどありませんが、カウンセリングの際に自己紹介をするに当たって資格を持っていることを伝えるとより信頼度が高まり、成約しやすくなります。
最近では大会で記録を残した方がトレーナーになるケースが多いですが、自分の実体験による説得力+資格による信頼力を高めることで、お客様から選ばれるトレーナーになるでしょう。

総合的な知識が身に付く

独学かつ資格なしでパーソナルトレーナーになろうとすると知識に偏りが生まれてしまいます。
またそもそも自分の情報源がYoutubeやネットの情報である場合、何が本当で何が誤っているのかを見分けることは非常に困難です。
パーソナルトレーナー資格を勉強するとなれば体系的にパーソナルトレーナーとして必要な知識を学ぶことができるので、正確で総合的な知識を身につけることができます。

上記メリットがあるのでパーソナルトレーナーになるのであればぜひ資格は取得しておきましょう。

各種パーソナルトレーナー資格の難易度について

先述の通りパーソナルトレーナーの資格は民間資格であり、様々な資格団体が認定資格を発行しています。
ここではパーソナトレーナーになる上で人気の資格8種類の難易度をそれぞれ解説します。

パーソナルトレーナー難易度比較表

本記事で紹介するパーソナルトレーナー資格の難易度比較表になります。
それぞれの資格については別途詳しく紹介します。

※PC・スマートフォンともに横スクロールで見れます。
資格名 NSCA-CSCS JSPO-AT NASM-CPT NSCA-CPT NESTA-PFT JATI-ATI 健康運動指導士 JHCA-FC
難易度 難しい 難しい やや難しい やや難しい 普通 簡単 簡単 簡単
合格率 50% 10~30% 非公開 65% 50~60% 50~90% 70% 60~70%
受験条件 厳しい とても厳しい やや緩い やや緩い やや厳しい 普通 厳しい 緩い
費用 61,200円〜 144,850円〜 57,420円〜 57,000円〜 72,500円〜 157,470円〜 171,469円〜 26,500円〜

【難易度:高】NSCA-CSCS

https://www.nsca-japan.or.jp/

概要

NSCA-CSCSはNSCA(National Strength and Conditioning Association:全米ストレングス&コンディショニング協会)が発行するCSCS(Certified Strength & Conditioning Specialist:認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト)の資格のことを指しています。
NSCA-CSCSは高度なスポーツ科学とトレーニング知識を持つ専門家を認定する資格です。競技者のパフォーマンス向上やリハビリテーションなど、トップレベルのフィットネス指導に従事するトレーナーを育成しています。
同団体が発行する人気資格NSCA-CPTよりさらに踏み込んだ内容となっており、アスリートやスポーツチームを指導したい方におすすめです。

おすすめの人

・パーソナルトレーナーとしてかなり深い知識や専門性を身につけたい方
・将来的にスポーツチームやアスリートを指導、サポートしたいと考えている方
・お金と時間をかけてもいいからアスリートまで指導できるような難しい範囲まで習得したい方

難易度 / 合格率

NSCA-CSCSの受験者全体の合格率は、2020年で50%程度となっており、今回挙げる資格の中でも難しい資格となっております。

受験方法/受験資格

NSCA-CSCSの受験方法は、テストセンターの会場でコンピュータを使用し試験を受験する形式になります。
資格の認定条件は以下で、これらを満たさない場合は受験不可、または受験しても資格の認定がされません。

・NSCAジャパン会員である
・満18歳以上
・学位(学士・修士・博士)取得者、または高度専門士の称号の保持者
・有効なCPR/AEDの認定者(*)

受験日程

予約専用サイトから、自分で自由な日に設定可能です。場所も近場の希望のテストセンターで受けられます。

受験費用

受験資格に「NSCAジャパンへの入会」が含まれているため、テキストや問題集を購入する方は入会後に会員価格で買うのがお得です。

項目 金額
入会費 社会人:13,200円
学生:11,000円
公式テキスト(*任意) 会員:11,000円
非会員:13,200円
公式問題集(*任意) 会員:11,000円
非会員:13,200円
認定試験の受験料 50,200円
合計 社会人:63,400円〜
学生:61,200円〜

【難易度:高】JSPO-AT

https://www.japan-sports.or.jp/

概要

JSPO-AT(日本スポーツ協会公認 アスレティックトレーナー)資格は、日本スポーツ協会が発行するアスリートやスポーツ愛好者の健康管理とパフォーマンス向上をサポートするための資格です。認定トレーナーは怪我の予防やリハビリテーションなど、スポーツメディカル分野で重要な役割を担っており、日本におけるアスレチックトレーナーの資格の中では最も有名な資格です。
トレーナーとしてかなり本格的な資格であり、費用や時間を要するのが特徴です。
パーソナルトレーナーだけではなく、スポーツチームの帯同トレーナーなどになりたい方におすすめの資格です。

おすすめの人

・将来的にアスレチックトレーナーとしてスポーツチームやアスリートを指導、サポートしたいと考えている方
・アスリートに対してパーソナルトレーニングを実施したいと考えている方
・お金と時間をかけてもいいからアスリートまで指導できるような難しい範囲まで習得したい方

難易度 / 合格率

JSPO-ATの合格率は非公表にはなりますが、日本スポーツ協会養成講習会修了者で20~30%、適応コース承認校で学んだ場合は10%程度とされており、難易度は高いです。
受験資格等に関しては後述しますが、試験が難しいのはさることながら、そもそも試験を受けるための条件もかなり厳しい資格です。

受験方法/受験資格

JSPO-ATを受験するには下記の条件をクリアする必要があります。

・満20歳以上
・日本スポーツ協会の養成講習会を受講した者 *1
・適応コース承認校(スポーツ指導者養成講習会免除適応コース承認校)を卒業した者*2
*1 養成講習会には関連団体からの推薦と日本スポーツ協会の認可が必要(要活動実績)
*2 適応コース承認校を卒業することで資格は取得できるわけではないが、養成講習会や検定試験の一部が免除される

講習会は共通科目150時間と専門科目600時間の学習が必要になるので、勉強時間の確保は必須です。
共通科目については、「知識確認テスト」と「事後学習の課題提出」が課されます。 また専門科目については、「理論試験」と「実技試験」による総合判定が実施されます。
「実技試験」は、「理論試験」の合格者のみが受験できる形式になっています

受験日程

日本スポーツ協会において計画された日程(年度ごとに更新)

受験費用

JSPO-ATの受験にかかる費用は下記の通りです。
他の資格に比べて受験にかかる費用は高いです。
また毎年度変わるので詳細は公式HPでご確認ください。

項目 金額
入会費 23,300円
受講料 共通科目:22,000円
専門科目:55,000円
テキスト 共通科目(電子版):2,640円
共通科目(紙版):3,300円
共通科目(電子版):8,910円
共通科目(紙版):11,000円
認定試験の受験料 33,000円
合計 144,850円~

【難易度:やや高】NASM-CPT

https://trainer.j-wi.co.jp/

概要

NASM-CPTはNASM(National Academy of Sports Medicine:全米スポーツ医学協会)が発行している、CPT資格(Certified Personal Trainer=認定パーソナルトレーナー資格)です。
NASMは世界95ヵ国に展開する世界最大のパーソナルトレーナー団体で、NASMにおけるベースとなる資格になります。NASM-CPTを取得すると、OPTモデルと呼ばれる、「安定性」「筋力」「パワー」の3つで構成された科学的根拠に基づいたトレーニングを提供できるようになります。
NASMはCPT資格以外にもPES資格(パフォーマンス特化)やGPTS資格(グループレッスン特化)など専門的な資格を多く出しています。
パーソナルジムで働きたい人やこれからこの資格を取得後にアスリートなども見ていきたいと考えている人におすすめな資格です。

おすすめの人

・パーソナルトレーニングについて初めて学ぶ人
・一般人を顧客の中心にしたトレーニング手法について学びたい方
・これからNASMの他の専門資格を取得していきたい方

難易度 / 合格率

NASM-CPTの合格率は非公開になっております。
100問中70点以上取得することが合格ラインとなっており、難易度はパーソナルトレーナー資格の中ではやや難しめの立ち位置になっています。

受験方法/受験資格

NASM-CPTの受験方法は、NSCA同様にテストセンターの会場でコンピュータを使用し試験を受験する形式になります。
NASM-CPTの受験資格は下記の通りです。

・CPR(心肺蘇生法)のライセンス取得者
・高校卒業以上
・18歳以上

受験日程

予約専用サイトから、自分で自由な日に設定可能です。場所も近場の希望のテストセンターで受けられます。

受験費用

NASM-CPTの取得にはセルフスタディ教材の購入が必要となります。
教材の受講費の中に試験費用が入っています。

項目 金額
テキスト/認定試験の受験料 NASM会員:57,420円
NASM非会員:63,800円
会員登録費(*任意) 11,000円
合計 57,420円〜

【難易度:やや高】NSCA-CPT

https://www.nsca-japan.or.jp/

概要

NSCA-CPTはNSCAが発行するCPT資格(=認定パーソナルトレーナー資格)です。
非常に人気の高いトレーナー資格となっており、日本でも多くのパーソナルトレーナーがこの資格を取得しています。
NSCA-CPT資格を取得することによって、科学的根拠に基づいたパーソナルトレーナーとしての知識、技術、能力が身に付けることができます。
資格として学べる内容や知名度、値段のバランスが良く非常におすすめな資格です。

おすすめの人

・科学的根拠に基づいた本格的なトレーニング知識を体系的に身につけたい方
・パーソナルジムで働きたい人
・一般人を顧客の中心にしたトレーニング手法について学びたい方
・受験費用をなるべく安く抑えたい方

難易度 / 合格率

NSCA-CPTの2021年度の合格率は65%になっており、2019年度の79%から比べると難化している傾向にあります。
NSCA-CPTの難易度が高くなっている理由等は後ほど詳細に解説いたします。

受験方法/受験資格

NSCA-CPTの受験方法は、テストセンターの会場でコンピュータを使用し試験を受験する形式になります。
また受験に当たって下記の条件をクリアする必要があります

・NSCAジャパン会員である 
・満18歳以上
・高等学校卒業者または高等学校卒業程度認定試験合格者
・有効なCPR/AEDの認定者

受験日程

予約専用サイトから、自分で自由な日に設定可能です。場所も近場の希望のテストセンターで受けられます。

受験費用

NSCA-CPTの資格は他の資格に比べるとやや安くなっており、コストパフォーマンスが高い資格になっています。

項目 金額
入会費 社会人:13,200円
学生:11,000円
公式テキスト(*任意) 会員:11,880円
非会員:13,200円
公式問題集(*任意) 会員:9,900円
非会員:11,000円
認定試験の受験料 46,000円
合計 社会人:59,200円〜
学生:57,100円〜
あわせて読みたい【徹底解説】NSCA-CPT資格とは?取得方法や認定パーソナルトレーナーのメリットなどを解説!NSCAとは? NSCAとは1978年にアメリカで設立されたストレングストレーニングとコンディショニングを専門とするトレーナー教育団体

【難易度:中】NESTA-PFT

https://www.nesta-gfj.com/

概要

NESTA-PFT資格はNESTA(National Exercise & Sports Trainers Association:全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会)が発行しているパーソナルフィットネストレーナー資格です。
NSCA-CPT同様に日本で人気の資格の内の1つです。
NESTAではトレーニングに関する基礎知識だけではなく、パーソナルトレーナーとしての管理業務や接客などのビジネス知識についても学べるのが特徴です。

おすすめの人

・パーソナルトレーナーに必要な知識を網羅できる資格を取りたい方
・パーソナルジムで働きたい人
・ビジネスの知識も一緒に学びたい方

難易度 / 合格率

NESTA-PFT資格の合格率は50~60%となっており、パーソナルトレーナー資格の中では平均的な難易度となっています。試験は筆記のみで、125問中100問以上つまり8割以上正解すると合格となります。
後述しますがNESTAを受けるためには各認定コースを受ける必要があり、そちらをしっかりと勉強すれば取得が難しい資格ではありません。

受験方法/受験資格

NESTA-PFTを受験するには下記の条件を満たす必要があります。

・NESTA JAPANからPFTテキストを購入済みである
・CPR・AEDの技能を習得・保持している
・日本国籍または、日本での就労可能な在留資格を有する者
・満18歳以上で、高等学校卒業以上の者、高等学校卒業程度認定資格試験合格者、またはNESTAが認定する教育カリキュラム修了者
・次の①~④のいずれか1つ以上の項目に該当する者
 ① 1年以上のパーソナルトレーナー・インストラクターなどの実務経験がある
 ② 1年以上の運動部指導、フィットネス企業勤務経験がある
 ③ 体育系または、医療系の大学・専門学校を卒業している
 ④ NESTAの認定する養成講座、養成コースを受講済みである

受験日程

受験はNESTAが指定する各地域の会場に行き筆記試験を受ける形になります。
主に東京・大阪・名古屋・仙台・福岡で開催されており、東京では毎月、大阪・名古屋では大体2ヶ月に1回ペースで試験が行われます。

受験費用

NESTA-PFTの取得には以下の4コースによってそれぞれ金額が変わります。
一番安いコースで72,500円とNSCA-CPTやNASM-CPTよりも若干高い値段設定となっています。

項目 内容 金額
ダイレクトコース 直接試験を受けるコース 教材費:13,600円
事前講習受講料:15,000円
認定試験受験料:7,500円
受験/資格登録手数料:36,400円
合計:72,500円
ゼミコース 4日間のロングゼミか2日間のショートゼミで勉強するコース 教材費:13,600円
ゼミコース受講料(ロング):96,000円
ゼミコース受講料(ショート):48,000円
事前講習受講料:15,000円
認定試験受験料:7,500円
受験/資格登録手数料:36,400円
合計(ロング):168,500円
合計(ショート):120,500円
WEBコース 通信教育で勉強するコース 教材費:13,600円
WEBコース受講料:35,000円
事前講習受講料:15,000円
認定試験受験料:7,500円
受験/資格登録手数料:36,400円
合計:107,500円
認定校コース NESTAが認定する教育機関で勉強するコース 各教育機関に準ずる
あわせて読みたいNESTA資格はパーソナルトレーナーに必要な資格?NESTA資格が必ず取得できるスクールも紹介!      パーソナルトレーナーとしての知識、技能だけでなく、ビジネススキルも学ぶことができるのがNESTA(ネスタ)です。 NESTAは世界的にも有

【難易度:低】JATI-ATI

https://jati.jp/

概要

JATI-ATIは日本トレーニング協会が発行するトレーナーとして基礎的な部分を学ぶための資格となっております。
パーソナルトレーナーの資格はNSCAやNESTAなど海外(アメリカ)発祥の資格が多くトレーニング理論も海外の理論に基づいていますが、JATIでは日本の環境にあったトレーニング理論や技能、知識を身につけられることが特徴となっています。
スポーツジムやフィットネスクラブの応募資格として記載されることもあります。

おすすめの人

・パーソナルトレーナーの資格合格に失敗したくない人
・スポーツジムやフィットネスクラブなどでトレーナーになりたい人

難易度 / 合格率

JATI-ATIの合格率は50~90%と試験によってばらつきがあります。
ばらつきの理由としては、試験種別が「一般対象」と「養成校・養成期間対象」の2つに分かれており、その2つで合格率に違いがあるからです。(一般対象の方が合格率は高いです)
パーソナルトレーナー資格の中で難易度は比較的低い方で、対策さえすれば高い確率で合格できる資格です。

受験方法/受験資格

JATI-ATIの試験はマークシート式で全国各地で指定の会場・日程で受験することが可能です。
JATI-ATIの受験には下記の条件を満たす必要があります。

・JTAIの会員
・養成講習会を受講し学習課題を提出した者
・下記のいずれかに該当する者
 ① 4年制大学卒業者(卒業見込みを含む)
 ② 短大および専門学校卒業者(卒業見込みを含む)
 ③ 国もしくは都道府県が設置した職業能力開発短期大学校、職業能力開発大学校の専門課程、または職業能力開発総合大学校の特定専門課程を修了した者(修了見込みを含む)
 ④ 防衛大学校、海上保安大学校、気象大学校など各省大学校を修了した者(修了見込みを含む)
 ⑤高等学校を卒業し、3 年以上の運動指導に従事した経験のある者

養成講習会は一般科目16時間と専門科目16時間の2つに分かれており、それぞれを受講する必要があります。

受験日程

JATI-ATIは全国各地で協会が指定する会場・日程で受験することが可能です。(年に3回認定試験が行われます)

受験費用

JATI-ATIの試験費用は157,000円と他の試験に比べて高めの値段設定になっています。

項目 金額
入会費 11,000円
養成講習会 一般科目:54,000円
専門科目:59,400円
認定試験の受験料 33,000円
合計 157,400円

【難易度:低】健康運動指導士

https://www.health-net.or.jp/shikaku/

概要

健康運動指導士は「健康・体力づくり事業財団」が発行する、生活習慣病予防や体力づくりのための指導をするための資格です。
パフォーマンスの向上というよりも健康という側面が強くなります。
医療資格の保持や学歴によって異なるコースを修了し、試験に合格する必要があります。
健康運動指導士を取得した人は、フィットネスクラブや病院で働くことが多いです。

おすすめの人

・ボディメイクというよりは高齢者への指導など健康分野のトレーナーとして働きた方
・病院や福祉施設、保健所などでも働きたいと考えている人

難易度 / 合格率

健康運動指導士の合格率は約70%程度となっています。
試験問題もトレーナー資格の中では簡単なのでしっかり勉強すれば合格できる資格になります。

受験方法/受験資格

健康運動指導士になるには下記のどちらかの条件を満たす必要があります。

・健康運動指導し養成講習会を受講する
・健康運動指導士養成校で学ぶ

養成学校に出ていない場合は講習会の受講は必須なので注意しましょう。

養成講習会は取得単位ごとで分かれており、40単位コース、51単位コース、70単位コース、104単位コースの4つがあります。
養成講習会のコース自体にもそれぞれ必要な条件が変わってくるので、詳細は公式HPからご確認ください。

受験日程

試験は年に3回(3月・9月・11月)、東京・大阪・愛知・福岡・仙台で行われています。
開催場所や詳細スケジュールは毎年協会が指定する場所で行われるため、受験を考えているからは公式HPを事前にチェックするようにしましょう。

受験費用

健康運動指導士の費用は養成講習会を選んだ場合、コースによって値段が変わります。
最低でも17万円も必要になるため資格取得の費用はかなりかかります。

項目 金額
養成講習会 104単位コース:288,750円
70単位コース:213,950円
51単位コース:160,050円
40単位コース:133,650円
会員登録費 24,200円
認定試験の受験料 13,619円
合計 171,469円〜

【難易度:低】JHCA-FC

https://www.j-holistic.org/?mode=pc

概要

JHCA-FCは、JHCA(日本ホリスティックコンディショニング協会)が発行している資格です。運動指導に必要なストレッチ・トレーニング・バランスコンディショニングを総合的に習得することを目的としています。
筆記試験の他に、指導のロールプレイングや鍛錬度のチェック(ウエイトトレーニングのフォームチェック)も試験に含まれます。
JATI-ATI同様に、フィットネスクラブなどでこの資格を保有しているとパーソナルトレーナーとして活動が認められることも多い資格です。

おすすめの人

・フィットネスクラブでのパーソナルトレーナー活動を考えている人
・ストレッチやコンディショングを特化して学んでいきたい人
・パーソナルトレーナー資格は欲しいが、学歴や経歴がない人
・とにかく安く資格が欲しい人

難易度 / 合格率

JHCA-FCの資格合格率は非公開ですが、60~70%ほどと言われております。
後述しますが受験資格はJHCA会員であることだけで、学歴や経歴では判断されないため、合格ハードルは他の資格に比べて低いです。

受験方法/受験資格

JHCA-FCを取得するには下記の受験資格を有している必要があります。

・JHCA会員であること
・基本的なエクササイズの理論実技の習得並び指導経験を有すること(*体育大学・専門学生は重量挙げチェックにおいて指定の基準重量をクリアすること)

理論実技の習得にはJHCAが実施する5ヶ月の間に全10日間の講習会に参加をすると条件がクリアされたとみなされます。

受験日程

試験は3月、6月、9月、12月の年4回実施されており、会場は教会本部のある東京で行われています。

受験費用

JHCA-FCの受験費用は26,500円と今回紹介するパーソナルトレーナー資格の中で最安値となっております。
とにかく料金を抑えてトレーナー資格が欲しいと考えている人にはおすすめの資格です。

項目 金額
講習会 16,000円
会員登録費 10,500円
合計 26,500円
あわせて読みたいパーソナルトレーナー資格はどれがいい?おすすめのトレーナー資格を一覧で徹底解説!パーソナルトレーナーを目指す方の中には、まず資格取得について考える方が多いと思います。 「そもそもパーソナルトレーナーになるために資格

人気資格NSCA-CPTの難易度はどれくらい?NSCA認定パーソナルトレーナーになるには


各種パーソナルトレーナー資格の難易度について解説していきましたが、もし取得すべき資格に迷ったら「NSCA-CPT」の習得をおすすめします。
理由としては
・パーソナルトレーナーに必要な本格的な知識を網羅的に学べる
・資格取得にかかる費用が比較的安い
・業界でも権威性があり人気も高い

からです。
この記事を読んでいる方も「NSCA-CPT」の取得をメインに考えている方も多いのではないでしょうか?
最近のNSCA-CPTの試験の動向について詳しく解説します。

NSCAの難易度/合格率について

先述した通りNSCA-CPTの合格率は2019年度の79%、2020年度の75%、2021年度の65%と年々合格率は低くなっていると言えます。
NSCA公式が公表している数字としては、初学者に必要な勉強期間は8.5ヶ月となっているので半年以上勉強しても3人に1人以上は落ちる資格となっています。
合格率が下がった理由は公表されていないため、明確な理由は不明ですが試験自体の問題が難しくなってきたであったり、質の悪い受験者数が増えた様々な要因が考えられます。

なぜNSCA-CPTの難易度は高いのか

パーソナルトレーナーになりたい人にとってNSCA-CPTは超人気資格ですが、なぜ難易度が他のトレーナー資格に比べて若干高いのか解説していきます。
難しいポイントを抑えておくことで試験攻略の確度が上げていきましょう。

出題範囲が広い

NSCA-CPTの出題範囲はかなり広いです。
公式テキストは700ページと辞書のような厚みがあり、試験は全4つの分野から155問出されるというボリューミーな内容となっています。
しっかり理論を覚えていないと解けない問題ばかりであるため、学ぶことが多いのが難易度が高いと言われる理由の一つです。

(出題はにの表)

対策・勉強がしづらい

NSCA-CPTは対策や勉強がしづらいと言われています。
学ぶべき量が多い上に公式テキストは図解の解説などが少なく勉強が苦手な人にとっては学びづらい内容となっています。
また公式テキストは1~25章まであるのですが、最初の章で説明していたことが後の章になって説明されるなど順番通り進めると逆にわかりにくかったりします。

モチベーションが続かない

モチベーションが続かないのはNSCA-CPT取得に失敗してしまう方に共通する点となります。
受験する多くの方が学生や社会人と学業や普段の仕事に追われており、1日の勉強時間が限られており長期戦になります。
先述の通り初学者の場合は8.5ヶ月もかかるのでその間のモチベーションが持たない方も多いです。
トレーニング仲間など一緒に資格取得を頑張れる仲間を見つけるのも手です。

NSCA-CPTの勉強法についてもっと知りたい方はこちらの記事もご参考ください!

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難易度の高いパーソナルトレーナー資格の対策方法


難易度が高いパーソナルトレーナー資格を勉強する方法はいくつかあります。
ご自身のご状況に合わせて以下の勉強方法を選ぶことをおすすめします!

独学でやる

独学のメリットは、費用を抑えて自分のペースで学習できることです。
働きながらでも勉強時間を十分に確保できれば、パーソナルトレーナーの資格は取得可能でしょう。
独学のデメリットとしては、「時間がかかってしまう」「疑問点に対しての根拠のある回答を得るのが苦労する」や「実際に現場で使える知識が身につかない」などがあります。
資格取得ではなく「パーソナルトレーナーとして活躍すること」にゴールを設定するのであれば、独学の場合、知識の偏りをなくすためにも、周りの有資格者など頼れる存在を作ることが重要です。

(独学が向いている人)
・とにかく安く資格を取得したい人
・資格取得の期間や勉強時間に猶予がある人
・モチベーションを高く保ち続けられる人
・周りにトレーニング知識に関して頼れる人がいる人

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専門学校に通う

専門学校で学ぶメリットは、「専門士」という専門学校を卒業した称号を得ることができることです。
2年かけてじっくりと学習するため、トレーナーとしての深い知識やその周辺知識も得ることが可能になります。
学校によってはトレーニング設備や実習環境が整っていたり、就職先を斡旋してくれることもありますが毎日の通学と年間150〜200万円程度の授業料が必要です。
時間やお金に余裕があり、しっかり知識や技能を身につけていきたいという方にはおすすめです。

(専門学校が向いている人)
・現在高校生でこれから進路を決める人
・トレーニングに関してより専門的な知識を学びたい人
・理学療法士や柔道整復師など国家資格を取得したい人
・深い実践的な知識を身につけたい人

スクールに通う

スクールで学ぶメリットは、2ヶ月〜半年程度の短期間でトレーナーに必要なスキルを身につけることができ、実践的に学べることです。
パーソナルトレーナーに特化した内容をプロの講師から学べるため、知識だけではなく現場の感覚やノウハウも身につけることができます。
ダブルスクールやお仕事をしながらでも通えるため、空白期間なく就職・転職することもできます。
短期間かつ比較的安いコストで通い、即戦力として活躍したいという方にはおすすめです。

(スクールが向いている人)
・独学で勉強を進めることに不安がある人
・既に学生や社会人でまとまった勉強時間の確保が難しい人
・実践的な知識を身につけたい人
・専門学校に通うほどのお金と時間が用意できない人

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費用を抑えて、最短でNSCA-CPTを取得したいならトレタン


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コストパフォーマンスも良いので、「独学では不安だけど、スクールや専門学校は高いな…」と思う方にもおすすめの勉強方法です

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講師を務めるのは現役大学講師かつ現役パーソナルトレーナーの野口史織先生です。

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この記事を書いた人

トレタンチーフ学習アドバイザー

赤堀 拓

Takumi Akahori

トレタン学習サポートの責任者。
静岡県立大学大学院で運動生理学を専攻し、国家資格である管理栄養士資格を所有。ダイエットクリニックにて食事指導の経験もを持つ。
現在はトレタンの学習サポートをする傍ら、パーソナルジムのマーケティング支援等も行っており、パーソナルトレーニング業界において広く深い知見を持っている。趣味はトレーニングと大食い。